2010年9月29日水曜日

Doubt on Tacticin Alzheimer's Disease


2008年よりP-III試験に入っていたEli Lillyのアルツハイマー治療薬semagacestatを題材に、アミロイド仮説に対する疑問と展望を簡単にまとめた記事。

原因が未だ判然としないことがそもそもの原因であるが、それでも研究活動は続けないといけないのは、単に巨大な市場性が秘められた疾患であるからだけでなく、本当に苦しむ人を救うという製薬に携わる人の夢でもあるから。

今回、Lillyのsemagacestatが、アルツハイマー患者の症状を逆に悪化させてしまった事は、Lillyにとっては、特に臨床試験時に費やした巨額の損失が痛いのだが、その後続薬にとっては、暗雲を立ちこめさせる結果となった。

しかしながら、γ-secretase阻害がAEの原因だったかどうかも分からないため、特に臨床入りしている他社は止めるに止められないだろう。

そんな中で最近注目されているのは、脳画像の検分や脳脊髄液の検査によって、アルツハイマー症状を発症するより早期に、発病の危険性がある患者を見分けられるようになった、技術の進展。

ちなみに、Lillyは今回の件の前にも、"patent cliff"と表現される特許切れ問題や待望のEffient(prasugrel)の売れ行き不振など、揺れに揺れている

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